クリーナークロスの堅牢度やピリング試験を依頼してみました

試作中のクリーナークロスの堅牢度やピリング試験を第三者機関に依頼してみました。

と、たまには「おりラボ」という”ラボラトリー”らしいお話をしたほうが良いかと思いまして。

当社で以前より試作しているクリーナー用の生地は、かなり拭ける性能があると感じているのですが、特殊な糸のため耐久性が気になっていました。

何度も拭くと色が薄くなったり、毛羽立って見た目が悪くなったというのは避けたいですし、長く使っていただけるものづくりには大切なポイントだと思いまして。

試作品はスタッフに使ってもらって、拭きとり具合の低下や、生地の毛羽立ちなどを確認はしていましたが、感覚的な表現ではお伝えしにくいですね。

そこで、繊維の品質評価をおこなっている機関で、
染色堅ろう度(耐光、洗濯、摩擦)
物理的性能(ピリング)
の4項目で試験を依頼しました。

簡単に言うと、染色堅牢度試験は織った生地が光を浴びたり、
洗濯したり、擦れた時の色の変化具合を1~5級で判定するものです。

1級が悪く、5級が良い等級となります。

試験の詳細はこちらのサイトなどが参考になります。

ピリング試験というのは、生地の毛羽立ち具合を同じように5段階の等級で判定するものです。

堅牢度・ピリング試験の結果は?

堅牢度試験は糸でおこない、ピリング試験は生地で試験を依頼して、予想では、織ネームで使用している糸よりも大きく悪くなると思っていました。

結果は、
・耐光(JIS L 0842):4級以上
・洗濯(JIS L 0844):変色-5級、汚染-4-5級
・摩擦(JIS L 0849):4-5級
・ピリング(JIS L 1076):5.0級
となり、予想以上の好結果で驚きました。

ピリング試験

使う糸の色によって差がありますが、写真のようなストライプ柄では、かなり良い結果になりましたので、安心してお使い頂けるのではと期待しています。