専門知識
【ジャガードについて】
 織物とは経糸を上S下開口させた所へ横糸を通して織り上げたものをいい、その昔、複雑な模様の紋織物を織るとき、紋引手(タテ糸を持ち上げる人)が紋引き棚(織機の上に作ったやぐらの上)に座って、織り手の作業に合わせてタテ糸を上げ下げして、その上下したところ(開口部)から織り手がヨコ糸を入れて、色のついた経糸や横糸が表か裏にいく事を連続する事によってできる模様の具合を見ながら織柄を作っていました。
http://www.takata-courtrobe.co.jp/sorahikibatafukugen.htm

 フランス人のジョセフ・マリー・ジャカールが発明した装置は、これを使うことによって、タテ糸を自動的に上下開口させることが出来るものでした。1801年、パリの産業博覧会にジャガード織機を出品、高い評価を得ました。それまでの方法と比べると、格段に省力化するため、「失業するのではないか」という不安から彼に非難を浴びせる者が多かったといいます。その後急速にヨーロッパで普及し、1812年頃には、フランス国内だけでも1万1,000台が使用されるようになったそうです。

 以来、彼の名にちなんでこの模様を出す装置の事をジャガードと称するようになりました。彼の作った装置は紙に穴をあけて信号とするものでした。その仕組みは、紋紙(必要な図形にするための穴をあけたもの)にヨコ針すべてを当てると、その紋紙の穴のあいた部分だけにヨコ針が入り、そのヨコ針につながったタテ針に動きが伝わり、タテ針に連動したタテ糸が持ち上げられるようになっていました(その逆方式もある)。この穴のあいている、いないという原理がコンピューターのON・OFFと同一なのです。そう、実はこのジャガードの原理からコンピューターが生まれたのです。かつてコンピューターのはしりの頃、某ミシンメーカーが『電子のお針箱』というキャッチフレーズをつけてセールスしていた記憶がある方もいらっしゃることでしょう。今では織物・編物・ミシン・レース・刺繍・などの分野で応用され、なくてはならない装置となっています。

 弊社では最新のハードとソフトを組み込んだネットワーク化がなされており、これまで高嶺の花であったジャガード織物を、多色(12色)で、より大きな絵柄(1950㎜xフリー・12000口)の表現が可能な、量産・単品生産のどちらにも対応できるシステムを構築しています。


【織物組織について】
 織物を作るためには経糸と横糸を交錯させる定型の仕組みがあります。この組み方は長い人類の歴史の中で脈々と創意工夫されて、殆ど定型化しています。しかし、まだ誰も手をつけていそうでない要素がある所が科学の進歩した時代に生まれた面白さです。それは電子ジャガードを使うようになってから顕著になったようです。平面図で表せないような立体織物などではパソコンの力は偉大です。組み込みのできる立体織物なんて聞いた事も見たことも殆どの人は無いでしょう。それができるのです。創造的な世界がまだまだ残されているようです。

 基本的な織物の組織について列記してみましょう。平織、綾織、朱子織を織物の三原組織といい、その他に沢山の変化組織があります。


【生産設備】 画像をクリックすると詳細画像が表示されます。

“織機とジャガード”

 織機には横糸を運ぶ装置によって、シャットル、ニードル、ジェットルーム、(エアー、ウオ-ター)、レピアなどの機種があり、それぞれの織物特性があります。シャットルは袋織の耳の付いた織り方で、経糸・横糸の素材はどんな物でも選択出来、横糸をシャットルで運ぶ構造から、薄地の織物に適しており、素材の選択によっては、肌触りの柔らかい織物ができます。色数は四色の機種が殆どで、シンプルな織り方に適しているが、品質管理の難易度が高い。ニードル機は織物構造が一見、シャットル機と似ているが、シャットル機より生地が厚くなる。多色の構造になっていますが、多色を織ることはなかなか困難。ジェットルームは空気や水によって糸を運ぶ方式で大量 生産に適していますが、運べる糸種がまだまだ限られており、どんな織物でも生産できるわけではありません。レピア機はハサミの間に糸を喰いこませて受け渡しする方法で、糸の運び方が一番安定しており、色数(糸種)が最大12色選択出来、多彩 な織物ができます。織ネームを作る時はヒートカットするので、肌触りが良くない欠点がありますが、弊社では幾つかの方法で改善しています。

 弊社ではシャットルとレピア織機を設備しています。ジャガードは紋紙形式と電子ジャガード形式があり、急速に電子化の設備更新をしています。
レピア
レピア織機↑

“レーザ加工機”

 CCDカメラ(監視)つき自動カッテング装置を設備しており、自由な形にヒートカット加 工ができます。
レーザ加工機
“折り曲げ加工機”

 テープ状のものを切断しながら折り曲げる装置。両折、二つ折、三つ折、 山折、チュー ブ折などが出来ます。
“圧着機”

 広幅のアイロン接着、粘着、ヒートセット加工が出来ます。
“糸加工機”

 通称、一本糊付け機(樹脂加工もできる高温処理可能機) これまでは、機能性素材を使おうとしても、糸の入手は難しい状況でした。「それなら自前で糸を作ろう」という事で用意した、おもしろい生産機です。
糸加工機
“燃糸機”

 糸に撚りを掛ける装置で合燃、意匠燃糸機などを設備しています。
燃糸機
“エアー加工機”

 高圧のエアーの噴出によって糸を絡ませる装置で、変化にとんだ糸創りが出来ます。
エアー加工機


【特種加工・機能性糸】
 光触媒、抗酸化作用、電磁波シールドなどの機能性糸の製品への織り込みについての技術情報のご紹介。

“光触媒加工について”

 光に反応し、環境汚染物質を分解する性能を持つ光触媒(酸化チタンなど)は環境浄化技術として大気や水の浄化、室内の抗菌、消臭、防汚、などの様々な分野で研究されている。市場拡大と相まって、求められているのが性能や品質面での信頼性の向上である。近年、可視光で反応するタイプ研究が進んできたことによって、その用途が広がっている。弊社では糸にコーテングする技術を開発し、簡単に製品に採用出来るようになった。また、撚糸による方法を併用する事によって、その加工技術の広がりも持たせた。

“抗酸化加工について”

 近年、人体への影響が心配される物質が身の回りに溢れています。

 シックハウス症候群(化学物質過敏症)とは、住まいの建材や内装材、それに使用される接着剤や塗料から発生する化学物質ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン防蟻剤、可塑剤、揮発性有機化合物)による室内汚染が原因で、極微量の化学物質に対しても異常反応を示してしまう状態にある人を言います。一旦発症してしまうとなかなか治り難く、大きな社会問題になっています。さらに冷蔵庫・テレビ・パソコンなどから発生する有害電磁波潜在的に問題としてあります。これらは全てプラスイオンに帯電していることが解明されています。そこで注目されたのがマイナスイオン。マイナスイオンによりプラスイオンに帯電した有害物質を中和する手法が考えられています。

 もう一つの方法は酸化の抑制をする方法です。 抗酸化作用とは鉄が錆びたり、物が腐ることを酸化と言い、酸化し難くすることを抗酸化と言います。人間や動物は活性酸素が原因で病気になったり、正常細胞がガン化したり、老化し、死に至りますが、それを抑制するのが抗酸化物質です。この抗酸化物質は、醗酵型の微生物を培養して造られる特殊酵素で、世界に類例を見ない強力な抗酸化力を発揮し、建築物で使われるあらゆる酸化物質(特に接着剤に代表される石油製品やコンクリート)の酸化を抑制し、また、その中で生活する人の酸化を防ぎます。

 他には、遠赤外線という電磁波(波長4~1000ミクロン)を利用する方法が考えられています。それは太陽光線の中に含まれていて、動植物の育成にはなくてはならないエネルギーです。その電磁波の中でも"育生電磁波"と呼ばれる酸化を抑える「波長6~14ミクロン」の遠赤外線は、特に動植物の育生と健康において必要不可欠なものです。これを利用する方法なのです。

 これら方法によって環境の改善をするより、環境が悪化しない事を考えるほうが第一なのですが、先ずは対処療法でこれらの方法で行います。
“電磁波シールド加工について”

 高度情報化社会の進展とともに、電磁波による各種障害が今後ますます明らかになっていくと考えられている。銀の導電性には優れたものがあり、銀メッキコーテングした糸を等間隔に交錯した方法で織り込むことによって優れた制電効果が得られます。
※ジャガード織は、「ジャガード織物」「ジャガード織」「ジャガード織物」ともいいますが、当サイトでは「ジャガード織」に統一して表記おります。

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