スマートフォンやタブレットの画面を拭き取るスマホクリーナー

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最近主流のスマートフォンや利用者が増えているタブレットの画面の汚れが目立ちませんか?
そんな画面を綺麗に拭き取るスマホクリーナー生地の開発をしています。

皆様はスマホでしょうか?

それとも従来の携帯電話をお使いでしょうか?

私はこの春にスマホデビューしたばかりの新人です。
それまでは、ガラケーとモバイルルーターとタブレットの3台を持ち歩いていましたが、ガラケーとルーターをやめて、ついに『スマートフォン』持ちになりました。

スマホにして気づいたのが、電話した後の画面の汚いこと!

大画面が便利なスマホでも汚れていたらちょっと見づらいですよね。
その画面を他人に見せるのはちょっと恥ずかしいです。

そこで、以前より当社で試作していた『スマホクリーナー』生地です!

 

スマホクリーナー(ワイピングクロス)の開発へ

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生地の開発をしたのはスマホが広く普及し始めた頃ですので、私の遅いデビューよりもっと前にスタートして、当社のサイトにもご紹介していましたが、改めて取り組みをスタートした理由を。

 icon-check3-r ティッシュやハンカチでは拭き取れない
 icon-check3-r 市販のクリーナーは無地ばかり
 icon-check3-r 汚い画面はスマートフォンにあわない

というような理由からワイピングクロスの開発が始まりましたが、幸いなことに私たちの希望する糸を作ってもらえることができた点がこの商品実現の大きな要因でした。

使用している糸は本来別の用途で使用されている糸を特別な加工をしていただいて、拭き取り性能が高く、糸の色も要望に近いものが出来ました。

 

クリーナー生地開発で困ったこと

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糸が手に入ったので、試験的にデザインを入れた生地を織ることにしましたが、そう簡単に出来るはずがありません。

多くの色が入ったデザインにする、生地がとても厚くなり、絵柄を細かなデザインのものにしようとすると、糸の太さの関係で表現できなかったりと、なかなか納得できるものができません。
新しいモノを作るときは当然ですよね。

 

生地開発で困ったこと1 生地の滑り具合と拭き取り具合

最初の試作生地で汚れた画面を拭いてみました。

かなり拭けます!

というより、拭き取り性能が強すぎて、生地が画面やメガネの表面に食いついて動きません・・・。
指の方が滑ってしまって、指の表面の方がきれいになりそうです。

そこから、織り方を何通りも変更し、程よく滑って汚れの拭き取りも十分という織り方を探し続けました。

 

生地開発で困ったこと2 生地の切り口

「ズバッ」と拭き取れる生地はできました。
拭き取るのにちょうど良いサイズも見つけたのでカットしてみると、「切り口が痛い」んです・・・。

糸はポリエステルなので、ハサミで切るとパラパラとほつれてきます。
ほつれないように熱で切断することが織ネームでも使う方法なのですが、生地が厚いため、熱で溶かしながらカットすると溶けて固まった糸が硬くなってしまいます。

触って痛いのも困りますが、それより拭いたことで画面に傷が付くのが心配です。
カット機の使い方をいろいろ変更して、「痛くない・ほつれない」切り方を探しましたが、これまた難しい・・・。

 

生地開発で困ったこと3 生地の厚み

熱でカットする方法を試行錯誤しながら、生地の試作も続けていました。

生地が厚いとメガネレンズと鼻あての隙間部分が拭きにくいという意見もありましたので、薄い生地も試作しました。

glasses01 写真引用:J!NS

この時にただの生地ではなく、”拭き取れる生地を使ったスマホクリーナーグッズ”の開発もやってみたいと考えていました。
(この『グッズ』については、また別の機会にご紹介できればと思っています。)

この薄い生地を試作した時に見つけたんです!

「痛くない・ほつれない」切り方を!!

カットの方法も大事ですが、生地の厚みも影響があるということがわかったので、
今開発中の生地はどれもちょうど良い切り口なので、痛みはほぼ無い状態にできました。

なんとか「痛く無い切り口でほつれない、よく拭き取れる」生地が出来上がりました。
用途によって厚みを変えることもできますし、拭き取り具合も強力なものから、弱いものまで調整して作ることができそうです。

切り口の件は、1つの方向からだけではなく、別の視点から取り組むことで解決することがあるという体験も出来て、とても良い経験になりました。

ちょっと長くなったので、次回に続きます。

 

出口織ネームの商品一覧に折り紙のように折りたたんだワイピングクロスのページを追加しました。
その名も折り紙ならぬ『折り布』です。
  ・・・・・・。
「もっといい名前がなかったのかねぇ。」という声が聞こえてきますが・・・。

名前はいまいちですが、スマホクリーナーとしての性能は最高です!
 ⇛出口織ネームが開発中のスマホクリーナーのページへ。